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30年前のインド旅行記

学者兼会社員58歳が30年前のインド、ネパール珍道中日記を書き起こします。

カルカッタで映画鑑賞

フェリーで川を渡る

午前8時半。再びカルカッタに到着、駅からホテルへ行くのに、まず、渡しのフェリーを利用。ハウラー橋の渋滞を避けられるし、速いし、カルカッタじゃ1番いい乗り物のような気がする。予約してあったリットンホテルにチェックインした後、ニューマーケットのあたりをうろつく。

持ってきた電卓を90ルピー、時計を200ルピーで現金に変えて、お土産の反物とミックスマサラ、サフラワーを手に入れる。ニューマーケットには、カゴを持った案内人がたむろしていて、外人観光客とみると声をかけてくる。言うなりになっていると、適当に案内だけして、10ルピー要求してくる。歩いていると、しつこいくらいについてくるが全部無視してやった。

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大名気分で映画鑑賞

夕食を食べた後、映画を見に行く。いろいろある映画の中からインドの娯楽もの、中でも、看板に書かれた豊満な女性のイラストに魅せられて、AWAAZという映画を選んだ。午後8時半スタート。僕らは5ランクに分かれている座席のうちの、D/C(dress circle)5~6ルピーの指定席で、大名気分で見る。弁護士役のヒーローは、角川博のような目をした江守徹風、ヒロインは富士真奈美風の大サスペンスロマンものであった。開演時間は、前半、後半に分かれていて、途中休憩が入る。前半はヒーローとヒロインのロマンスシーンでほぼ終わってしまった。妹カップルの絡みの時間を含めると、回想シーンだけで、前半の50%を占めていた感じだ。この回想シーンが圧巻である。ヒロインは衣装を取っ替え引っ替え、花いっぱいの中で踊り、歌いまくる。この回想シーンはミュージカル仕立てになっている。これがまた全体のストーリー展開とは、全く関係がないところが突き抜けている。後半、敵対している悪玉のボスの息子から、妻を強姦された上に殺されて、弁護士は突然復讐の鬼と化する。そして最後には敵をすべて皆殺しにしてしまう。「目には目を、歯には歯を」のハムラビ法典の世界なのだ。前半の弁護士夫婦の美しいロマンの世界と後半の復讐劇とが大きなコントラストを見せている。法の番人であるはずの弁護士が愛する妻の復讐の為に殺人を犯し、最後には有罪の判決を受けてしまうという逆説的悲劇になっている。

人力車でホテルへ

映画を見終わったのが午後11時半。インドに来てから、街を歩く時間としては、画期的な遅さだ。リットンホテルまでの帰り、自転車で漕ぐリキシャではなく、初めて人力車に乗った。人に引かせているのと、引いているおっちゃんが手を離したら、後ろに倒れるのが心配で、あまり気持ちのいいものではなかった。この時間になっても街には人がうごめき、何やらやっている。僕が東京で住む明大前のアパートのすぐ近くで、朝早くから夜遅くまで、ちんたら店を開けている八百屋のじいさん、ばぁさんを思い出してしまった。